• 直樹 角田

まちの自叙ブログ/2020-11-06

先日、両編集長で有楽町駅に降り立った。





コリドー街から来る人行く人も目立ち活気を取り戻しつつある一方で、遅くまでの仕事を終え缶ビールを片手に改札へ向かう人など、一つの駅を中心に様々な人が行きかった。


久しぶりに再会したのだろうか、駅前には妙齢の女性が2人、別れのあいさつでお辞儀をぺこぺこしている。こういうペアを見るとつい話しを聞きたくなるのだが、別れ際を呼び止めるのも夜遅いので控えた。



その後たくさんの人が行きかった中で、この日はとある30代半ばの男性とお話をすることが出来た。



タクヤさんだ。タクヤさんは、有楽町駅東側の広場で、宇都宮行きの時刻表を確認するためにスマホを覗き込んでいた。




聞くと、宇都宮でレストランを経営されているとのこと。



コロナが徐々にニュースで取り上げられていた今年の3月、元々勤めていた首都圏の会社を辞めて、地元宇都宮でフレンチレストランを開業したが、「コロナの影響はとても大きかった」。



「長年、自分で飲食店を経営するのが夢だった」と続いて教えてくださった。社会人になってからブライダルや飲食に携わり、腕とセンス、そしてサービス業の基本を徹底的に学んできて、いよいよ開店。



しかし、すぐさまTAKE OUT可能なメニューに舵を切った。お店は閉めるに閉められなかった。コロナの休業支援金は、昨年以前から事業を行っている場合に限るため、タクヤさんのお店に国の支援が回ってくることはなかった。



「5月6月頃が本当に、きつかった」そう語るタクヤさんはこの日、前職の飲み会に参加した帰りだった。その顔に、退職した後悔の様子は見れず、きっと旧知の仲間からたくさんのエネルギーをもらったのだと筆者は感じた。






そうこう話していると、どうやら自宅への最終電車の時刻が近づいてきたようだ。

「タクヤさん、お店ファイトです!気をつけて帰ってくださいね」と、思わずそんな言葉をかけて見送った。



気が付くと時計は我々も撤収する時間になっていた。




改札を目指して歩いていると、先ほどの妙齢の女性がまだペコペコしていた。あれから1時間程度は経ったんではと思われたが……






有楽町駅の夜は長い。いや、このコロナ禍、人と会うことが出来る幸せや喜びをかみしめている人が多いのであろう。


別れの挨拶が長引くのもうなずけた。


 





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